妻は予定日になった深夜1時頃に陣痛が起きました。そこから出産まであっという間でしたが予習をしていたので致命的に困ることはありませんでした。これから子どもが生まれる父親の皆様、二人目ができたときの自分への備忘録としてどのような流れだったのか記録することで出産する妻へのさらなるサポートをするきっかけとできればと思います
陣痛開始まで
準備したこと
いつ陣痛が開始しても良いように下記を用意していました。
- 入院セット(妻および子どもの衣類など)
- 母子手帳など書類
- 陣痛が起きた時の緊急連絡先
- 陣痛が起きたら、どこに何を連絡すれば良いかをマニュアル化
特に③と④が重要だと思います。①とか②については、最悪後からいくらでも対応できますが、③と④は後回しにできないためです。
③は、私の場合、日中は出張などで物理的にすぐに駆け付けられる場所にいないことも多かったので、近くに住んでいる両親にお願いしていました。親族でなくても、近くにいる友人など何かあった時に対応してもらえる人を用意できたら安心だと思います。
④は、初めてのことなのでパニックになって頭が真っ白になる可能性があると考えて、どんな対応が必要かわかるようにしておきました。具体的には、陣痛が起きた際の病院への連絡先、話す内容(内線番号、名前、診察番号、週数、何回目のお産か など)をLINEのノートにまとめておきました。
妻のサポート
なぜか、妻の周囲には同じ時期にお産を迎える人が何人もいました。毎月、「誰々が今日出産した」、といった話を聞いていた気がします。当時は、予定日よりも早く生まれる友人が多かったようで中々生まれてこない我が子に対して不安が募っているようでした。
また、妊娠していることを色々な人に報告していたこともあり、「もう生まれたか」といった連絡が来ていたことも妻の不安を煽っていたように思います。
そこで、気分転換に色々なところに連れ出しました。臨月を迎えた妊婦を連れまわしているように周りからは見られており、心配の声も多数頂きましたが体調は良好だったこともあり妻からは感謝されました。サポートと銘打っていますが、普段は仕事で帰りが遅いため中々家事もできていなかったので、できたことは気分転換くらいです。それでも文句言わずに、感謝までしてくれる妻には頭が上がりません。
陣痛開始から出産・退院まで
いよいよ陣痛が来た
予定日前日の夜、私はいつも通り22時過ぎに帰宅して遅めの夕食を取り、お風呂に入って寝ようとしていました。すると、妻から「お腹が痛い・・」と言われました。時間は24時過ぎ。
これまでも、前駆陣痛があり腹痛を訴えることはありましたが日付が変わって予定日になったこともあり寝ずに様子を見ていました。すると、、
「陣痛来たかも・・」
大慌てで準備していた通り、病院に連絡したところひとまず病院に行くことに。荷物は前もってカバンに詰めて準備していたので問題なし。病院へはタクシーとカーシェアリングのどちらで行こうか迷いましたが、病院に行って帰されることもあると聞いていたので待機できるカーシェアリングで行くことにしました。
深夜の病院に到着
病院の駐車場から深夜の緊急外来まで歩いて5分くらいあるのですが、妻は痛みが強いのか歩くのがしんどそうで何度もその場にうずくまっていました。自分の無力さを痛感する瞬間でした。
緊急外来に行き、助産師さんが出てくるまでしばし待合室で待機していました。あと12時間後には生まれているかもね、これから陣痛に耐え続けるのは本当に大変だな、といった話をしていたように思います。
助産師さんが到着後、このまま入院ということだったので健闘を祈る握手をして妻とは別れました。コロナ禍だったこともあり、立ち会いも見舞いもNGだったのでここから退院まで妻とも子どもとも会えない状況でした。
家に帰ってきても、妻からはLINEで近況報告が送られてきます。興奮して中々寝付けなかったのでやり取りをしていましたが、ここでも自分は何もできない無力感を味わいました。
いよいよ出産
2時間くらい眠った後に起きて、会社に向かいました。妻からは、陣痛が収まるタイミングで連絡が来ていました。自分はのほほんと仕事をしているだけで何もできない、とまたまた無力感を味わいながら、手に着かない仕事を何とかこなしていました。
妻から13時を過ぎて、妻から連絡がパタッと止まりました。生きた心地がしなかったですが、「うまれ」、「た」と連絡があり文字通り安堵しました。
そして、素っ裸の我が子が助産師さんに囲まれて身体計測をされている動画が送られてきて、何度も何度も会社のトイレで再生しました。これまでの人生で3本の指に入るくらい幸せな瞬間だったように思います。
退院。そしてご対面
退院まで
会えるのが待ち遠しかったです。毎日子どもの写真や動画が送られてきて、1時間おきに見返していました。母子ともに健康で経過も良好だということでさらに安心しました。時間がゆっくり進んでいるという感覚で毎日を消化していきました。
また、会社に無事に子供が生まれたことを報告。様々な人から祝福の言葉を頂きました。気持ちがふわふわしていたように思います。
子どもとの初対面
いよいよ、退院の日。仕事は午前中に片づけて午後に迎えに行きました。病院で会計を済ませて、莫大な費用に驚きつつも軽やかな足取りで妻と子供の元に向かいました。
対面した時に一番最初に思ったことは、「小さっっ」と「暖かい。生きてる」でした。
最後に
出産前から子どもとの初対面まで振り返ってみました。しっかりと情報収集して準備できていたため、大きなミスはなく出産を迎えることができたと思います。
ただ、今回は私がいた時に陣痛が起こったから良かったですが、次回は私がいないときに陣痛が起こってもおかしくありません。最悪、優しそうな通行人に対応をお願いすることもあるかもしれません。そうなってもいいように、「誰が見ても分かる対応マニュアル」をどのような形でも良いので整備しておく必要があると感じました。スマホのメモ帳機能を活用するなどしてまとめておくようにしたいと思います。